私は元来、自分の気持ちを言葉に表す事が得意ではありませんでした。そのため、誰かに頼ったり相談することが苦手なタイプで、なにもかも一人で背負い込んで、悪い方へ悪い方へと道を誤ってしまった過去があります。
「優等生」と言われ続けた私は、今思えば、幼い頃から誰かの期待に応えようと、無意識のうちに心身がすり減るまで自分を追い込み、心と体の悲鳴を無視して、極限まで頑張ってしまっていました。誰かの期待に応えられず、誰かをがっかりさせることに、常に怯えていたのかもしれません。「期待に応えられない無能な自分には価値がない」そんなふうに考え、幼い頃からずっと、職場でも家庭でも、他人の顔色を伺っていたのだと思います。
何度かの鬱、自殺未遂を乗り越え、自分らしくラクに生きられるようになったキッカケは、勇気を出して誰かに相談してみることができたからです。「そんな小さなこと・・・」と思われるかもしれませんが、こんな小さなことが、違法薬物を使用した自殺未遂の果てに収監されるまで、私には出来ませんでした。
国民の生命と健康を守ることを使命とする医師でありながら、自分の健康も命も守ることができなかったのです。
みなさんの記憶に新しい「元農水事務次官長男殺害事件」のように、社会的地位が高い方や男性ほど、悩みや葛藤を誰にも相談できず
”自分一人でなんとかしよう”
”なんとかできるはず”
”なんとかしなければならない”
と思い込んでしまっているような気がします。特に、医師においては、自分のことは二の次、三の次で、激務と責任感でキャパオーバーとなり、鬱病、違法薬物への逃避、最悪の場合は自死に至ってしまう事例も少なくありません。
私は、長年の医師生活を通じて、日本のウェルネスの在り方を根本から変える必要があると感じております。その第一歩が「気軽に相談する」という文化を広めることです。
お父さんとお母さんが心身共に健康で仲が良ければ子供は安心して健やかに成長するように、医師こそ、医療従事者こそ、心身共に健康で自分らしくハッピーに生きなければならないと思うのです。
地獄を経験してきた私だからこそ、お役に立てることがあると自負しております。どんなことでもかまいません。お気軽に無料相談をご利用ください。秘密は厳守いたしますのでご安心ください。
テキストだけでは伝えきれない、栗原隆の熱い想いを動画にいたしました。是非ご視聴くださいませ!